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【感想レビュー】大河ドラマ『豊臣兄弟!』第5回「嘘から出た実」(2月1日放送)——御前試合と鵜沼城“調略”が照らす、兄弟の胆力

NHKドラマ

放送日:2026年2月1日(第5回「嘘から出た実」)/要素:御前試合、鵜沼城の“調略”、信長の采配、兄弟の役割分担。第5回のサブタイトルと主要出来事は、放送前解禁の各種ガイドと当日報道から確認できます。

はじめに|本話の総評

第5回は「見せ場の連打」よりも、兄・藤吉郎(のちの秀吉)と弟・小一郎(のちの秀長)の役割分担を丁寧に研ぎ出した回。御前試合の“駆け引き”と鵜沼城の“調略”が呼応し、「正面突破」だけではない勝ち筋を提示。シリーズ全体の骨格——兄は前へ、弟は盤面を整える——を視覚的・心理的に定着させる一話でした。

あらすじ

小牧山での御前試合。小一郎が考えた手立てにより、兄・藤吉郎はライバルの前田利家を相手に一計を案じる。

直後、信長から鵜沼城の“調略”を命ぜられる兄弟。力ではなく智(はかりごと)で扉を開くのが本話の肝。

見どころ① 御前試合——“段取り力”で勝ちを拾う

派手な殺陣よりも、段取り・布石・心理の読み合いが主役。小一郎が組む“勝ち筋の設計図”を、藤吉郎が現場で体現するコンビネーションが痛快。利家の剛直さを相手取ることで、兄弟の強み(柔らかい頭脳戦)が浮き彫りになりました。

見どころ② 鵜沼城の“調略”——力の外側にもう一つの道

戦わずして落とす、あるいは最小の損耗で結果を引き寄せる。これを信長が命じることで、兄弟の器量が“戦の外”にも通用することを示す設計。シリーズ的には“補佐役=秀長”の価値を観客に刷り込む節目でした。

俳優仕事の光る場面

仲野太賀…小一郎の“迷い→決断”の呼吸の変化。

池松壮亮…調略交渉での声の湿度を微細にコントロール。

小栗旬…感情の火薬庫を“沈黙”で見せる王の怖さ。

松下洸平…視線と立ち姿の“重心低め”で、新しい家康像の輪郭。

大東駿介…利家に漂う直情と不器用さが、対比として効く。

名シーン&名台詞(抜粋・ニュアンス)

具体台詞の長文引用は控えますが、御前試合の決着に至る一拍の静寂、信長のわずかな笑み、鵜沼城での言葉の選び方——いずれも“音を消す”演出が効果的。視聴者の解釈余地を残す作りでした。

歴史考証の手触り

鵜沼城や御前試合の扱いは、史実の断片(合戦・旧主従関係・動員構造)を物語的に束ね直すタイプの脚色。史実の“可能性空間”の中で、兄弟の資質を説明するための再配置が行われている印象です。

SNS・当日話題の小ネタ

当日メディアでは「利家の失態」「藤吉郎の“口八丁”」「家康の新解釈」などがトピックに。テンポや史実距離に関する議論も散見され、賛否を含めて盛り上がりました。

次回以降への布石

次話(第6回)は2月8日(日)が衆院選開票速報のため休止、2月15日(日)に放送予定と報じられています。物語的には、御前試合と鵜沼城“調略”で示された「柔の勝ち筋」が、より大きな局面で試されるはず。

主要クレジット(抜粋)

脚本:八津弘幸/主演:仲野太賀/兄:池松壮亮/信長:小栗旬/家康:松下洸平/ねね:浜辺美波/ナレーション:安藤サクラ。放送枠:NHK総合 日曜20:00 ほか。

まとめ|評価

脚本:兄弟の“智”を、勝負と交渉の二段構えで見せる構成が鮮やか。

演出:静寂を切り取る間合いと、群像の導線整理が的確。

芝居:抑制の美学が効く回。主演と主柱キャストの“呼吸合わせ”が見どころ。

総合評価:★★★★☆(4.3/5)——“補佐役”の魅力をエンタメとして成立させる難度高い課題に、正面から成功。

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