これまでのあらすじ(〜第4話)
舞台は小料理店「田の実」。元・駅伝エースの長谷大河(赤楚衛二)は挫折を経て料理の道で再出発中。韓国から来た留学生パク・リン(カン・ヘウォン)は住まい探しに苦戦するなか「田の実」で大河と出会い、おにぎりに心を掴まれる――ふたりの恋が静かに始まります。
第2話:帰国期限という現実に揺れつつも初デートへ。文化や価値観のズレに戸惑いながら距離を縮めていく。
第3〜4話:連絡頻度の違いなど“日韓あるある”で初ケンカ→仲直り。大河は実家の法事を機に、挫折の過去や家族との軋轢と向き合い「料理を極めたい」という本心を言葉にし始める。
※ 本作はテレビ東京のドラマプレミア23枠で放送、各話はNetflixでも同時配信。
このドラマの見どころ
直近:第5話は「リンの誕生日」と「オンマ来日」で波乱の予感。ふたりの関係を家族がどう受け止めるかが鍵に。
1) 食で心情を可視化する――“握る/巻く”のドラマ
おにぎり=「個を握りしめて形にする」、キンパ=「多様な具を抱えて巻く」。調理カットのリズムや湯気・包丁音を使って、ふたりの距離や価値観のズレ→調和を語らせる設計が秀逸。第5話では店を任された大河の“段取り”が画面に増え、本人の自信の芽生えと同期していく構図が見えるはず。
2) “言語の揺れ”を演出に変える
日本語⇄韓国語のスイッチ、既読・未読の間(ま)、翻訳の“遅延”がそのまま感情のタイムラグとして作用。連絡頻度や返信速度がテーマ化され、字幕の出方や既読タイミングまで芝居の一部に。国際同時展開を見据えた語り口で、配信視聴(後述)との相性も良い。
3) 家族が“第三の文化”になる
恋人A(日本)×恋人B(韓国)に、各家族の作法・価値観が合流して“第三の文化”が立ち上がる。誕生日や法事、ケータリング先など「儀礼×食」の場面は、衝突の火種でありながら歩み寄りの装置。第5話は元恋人の再会も重なり、関係性の地図が一段広がるターニングポイント。
4) 大河の“職人アーク”が熱い
元エースの挫折→現場での再起。店を1人で回すことで「段取り」「火入れ」「仕入れ交渉」みたいな現実的スキルの積み上げが物語の推進力に。恋の試練と並走する“手触りのある成長譚”として、彼の選択が関係の成熟をも規定していく。
5) リンの“創作×在留”ジレンマ
留学の期限、創作(文化祭作品)と生活のリアリティ、そして恋。三つ巴の緊張が続く設計で、自己実現の輪郭が定まるほど恋への向き合い方も再定義される。焦りを煽らず、等身大の“生活速度”で描く点が好感。
6) 三角関係を“過去の未消化”として描く
嫉妬の火花だけでなく、過去の未完了タスク(価値観の相違・将来設計の不一致)を再検証する装置として元恋人を投入。対立の勝ち負けではなく、“どの価値を選び取るか”の意思決定を描く作り。第5話の再会はまさにその起点。
7) キャスティングの意図
主人公カップルを担う 赤楚衛二 × カン・ヘウォン は“柔らかい誠実さ×真っ直ぐな意志”という補完関係。そこに 深川麻衣 らが生活感のある温度で絡むバランスが絶妙。人物相関図を押さえると観やすさが跳ねます。
8) テレビ×配信のハイブリッド設計
毎週の地上波放送と同時に Netflix で世界独占見放題という供給形態。週次で“考える余白”を残しつつ、海外同時視聴の温度も拾える。再視聴で伏線や料理演出の細部を確認しやすいのも利点。
これから観る人向け・おすすめ視聴法
調理シーンは音量少し上げて“音”で味わう。
既読・未読の間(ま)や、台詞の言語切替に注目して“感情のタイムラグ”を追う。
第5話は関係性の地形が変わる回。次回に響く価値観の選択ポイントをメモると満足度アップ。
放送は キンパとおにぎり〜恋するふたりは似ていてちがう〜(枠:ドラマプレミア23、毎週月曜23:06)。見逃し・海外は配信で。
(公式の放送・配信情報と第5話の内容はテレビ東京/テレビ大阪の番組ページを基に要点化しました)


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